【欧州・海外サッカーニュース&移籍情報】今夏のセリエAの補強についてイタリアメディアが見解を示した。
2020年夏のセリエA各クラブによる補強について、イタリアメディア『メディアセット』が5日に評価を下した。
新型コロナウイルスの影響により約2カ月遅れでスタートした今夏の移籍市場は、現地時間5日の20時に幕を下ろした。当初、囁かれていたFWリオネル・メッシのインテル移籍は実現しなかったが、最終日にはフィオレンティーナのイタリア代表FWフェデリコ・キエーザのユヴェントス移籍というビッグディールも誕生した。
イタリアメディアはそんな今夏のセリエAの移籍市場を振り返り、各クラブの補強を採点。「インテルとユーヴェが王者」との見出しで、強豪2チームに最も高い「8」をつけた。インテルについては、「メッシが本当に来ていたら10点満点でも足りなかっただろうが、ラウタロ・マルティネスを引き留めることができ、(アントニオ)コンテは満足しているだろう」とコメント。中でも「(アクラフ)ハキミは最高の投資だった」と評価した。
続いてユヴェントスには、「1年半前から騒がれていたキエーザのユーヴェ入りが現実化した」と指摘。「収支の上で慎重を期す必要があったが、アルトゥールの運動量、(デヤン)クルゼフスキや(アルバロ)モラタのクオリティ、(ウェストン)マッケニーの若さが加わった」と綴り、バランスの取れた補強を評価した。
続く3番手には「7.5」でミランがつけた。「2大目標は(ズラタン)イブラヒモヴィッチの残留と(ジャンルイジ)ドンナルンマの契約更新だったが、1つ目をクリアした」とコメント。「経営陣が要求した通りに若返りを行ったが、(サンドロ)トナーリやブラヒム・ディアスは最初から勝利が見えた賭けだ」と指摘した。
4番てはアタランタで評価は「7」。「真の目標は、チャンピオンズリーグで驚くべき冒険をしたチームの団結を保つこと。その意味で(ジャン・ピエロ)ガスペリーニは目標を達成することができた」と指摘した。「退団を希望していた(ハンス)ハテブールを引き留め、国際舞台での経験がある(アレクセイ)ミランチュクや(クリスティアン)ロメロのフィジカルも加わった。新シーズンも再び素晴らしいスタートを切れたのは偶然ではない」との見解を示した。
なお、日本代表DF冨安健洋が所属するボローニャは最低評価の「5」。「“現状維持”でいいのだろう。イブラヒモヴィッチ獲得へ炎が燃え上がったこともあったが、その後は面白みがないほどに穏やかだった。(エマヌエル)ヴィニャートと(ロレンツォ)デ・シルヴェストリは良い選手だが、たまには夢を見ても良いのではないか」と評し、補強の物足りなさを指摘した。
DF吉田麻也の所属するサンプドリアはボローニャをやや上回る「5.5」。「(アントニオ)カンドレーヴァがチームに運動量と経験を、ケイタ(バルデ)が予測不能な攻撃をもたらしてくれるだろう」と2人の獲得を評価した。
『メディアセット』による2020年夏の補強評価
- 「8」…インテル、ユヴェントス
- 「7.5」…ミラン
- 「7」…アタランタ、ナポリ
- 「6.5」…カリアリ、ラツィオ、ローマ
- 「6」…ベネヴェント、クロトーネ、ジェノア、フィオレンティーナ、スペーツィア、ヴェローナ
- 「5.5」…サンプドリア、サッスオーロ、トリノ
- 「5」…ボローニャ、パルマ、ウディネーゼ
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