巨人阿部コーチの言葉で即断…育成契約の沼田翔平、覚醒へ背水のサイド転向 – プロ野球番記者コラム – 野球コラム : 日刊スポーツ

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沼田翔平(2021年5月23日撮影)

沼田翔平(2021年5月23日撮影)


<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>


巨人沼田翔平投手(21)が、昨年8月に転向したサイドスローで勝負をかける。昨年は1軍登板2試合にとどまり防御率7・71。今オフに育成選手として再契約を結んだ。背水の覚悟と挑戦心を持って、高卒4年目を迎える22年、覚醒の年にする。

    ◇    ◇    ◇

「打者にとって嫌な投手じゃない。サイドに変えてみるのはどうだ」。サイド転向のきっかけは昨年8月末、2軍監督を務めていた阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチの言葉だった。心に響いた。常に打者にとって嫌な投手でありたかった。そこにもう、迷いはなかった。「常にベストを出して、持っているもので最大限勝負してきた。だから迷わなかった。サイドを勧められるということは、それでプラスになる何かがあったということ」と新たな挑戦を即断した。プロ入りと支配下昇格を勝ち取った上投げのプライドも、関係なかった。

当然、苦労はある。フォームが固まらない。リリースのタイミングも、力を入れるタイミングも上投げとは全く異なる。経験のない未知の世界。先輩に聞いて回って、成長へのヒントを模索した。20年シーズンで現役引退した元巨人の右横手投げ右腕・田原誠次氏には動画を送ってアドバイスをもらい、頻繁に相談した。プロ入り後にサイドに転向して覚醒し、1軍に定着した大江には決め球スライダーを教わった。感覚の違いに苦しんだ時期もあったが、納得のいく出来になってきた。最速は上投げ時代の149キロに迫る145キロまで上がってきた。

可能性にあふれる日々を楽しんでいる。サイドに転向して約4カ月。完成度としてはいまだに「半分くらい」。できないことが当たり前。だからこそ、いい意味で開き直れるようになった。「1歩引いて、出来ない前提で考えられる。『何で出来ないんだろう』と落ち込むことがない」。マインドに変化があった。そこに雑念はない。あるのはうまくなるため、生き残るため-。「もう上がるだけなので。新しい挑戦は面白いですよ。毎日発見があるので。今、めちゃくちゃ楽しいです」。白球を必死に追いかけた野球少年に戻った。純粋な気持ちで野球と向き合う日々を過ごしている。

シビアなプロの世界で生き残りをかける。プロ初勝利も、地元・北海道での凱旋(がいせん)登板も、やりたいこと、やり残したことはたくさんある。このまま終わるわけにはいかない。「まだまだ沼田は強くなります! まだまだファイティングポーズとってますから! 」。全身全霊をかけて、自らの存在価値を証明する1年にする。【巨人担当=小早川宗一郎】











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