WBCで継投…成熟した菅野、千賀が初マッチアップ – プロ野球 : 日刊スポーツ

0
株式
3
ビュー





巨人菅野(左)とソフトバンク千賀

巨人菅野(左)とソフトバンク千賀



<SMBC日本シリーズ2020:巨人-ソフトバンク>◇第1戦◇21日◇京セラドーム大阪


巨人菅野とソフトバンク千賀。初めてのマッチアップを意外に感じた。同時に、菅野-千賀の継投で挑んだビッグゲームを思い出してもいた。

2017年、日本時間3月22日。2人はWBC準決勝の米国戦に登板した。先発菅野は6回を投げ被安打3。2番手の千賀は2回5奪三振。ともに1失点して試合に敗れた。

ドジャースタジアムは、冷たい雨が降りしきっていた。統計上、降水確率が10%ほどしかない3月下旬のロサンゼルス。その1割に当たった。不慣れなボールにマウンド。悪条件がそろった。しかし当時の2人はすでに、条件なんかを言い訳にしない心技体を備えていた。

ただ、勝負には負けた。自責0の菅野は、失点の道筋を精査した。

4回2死二塁。5番ホスマー(ロイヤルズ)を2球で追い込んだのに、4球ボールを続けて歩かせた。続くマカチェン(パイレーツ)。アウトローいっぱい、ベストのスライダーに長い長いリーチを合わされ、左前に運ばれた。「ボールからボールの4球。勝負を焦ったというか制御できなかった、あの4球。せっかくツーアウトまできたのに、切るべきところで切らなかったから、ああいう…無駄な走者を出しては絶対に勝てない」。

千賀は、同点の7回を3者三振で滑り出した。1次ラウンドから要所をことごとく三振で切り抜けてきた。代名詞の「お化けフォーク」とともに、破竹の勢いでのし上がっている最中、痛恨の1本を食らった。8回1死一塁。キンズラー(タイガース)を2球で追い込んだ3球目のフォークボールが落ちきらなかった。

クイックで投じた初めての勝負球が、半速球になった。「1発目でしっかり決める準備っていうのを、しっかりしておかなくちゃいけない。ミスをしちゃいけないところでのミス」と悔いた。

投手絶対有利からの暗転。わずかなスキが風穴となって広がり、勝敗に直結する。大一番の好投に意味はない。2人は学んだ。菅野は「野球人生で最高の経験になった」と言い、千賀は「集中力がここまで出せるっていうのを、初めて分かった。もう少し成長できるかなと思います」と言った。

あれから3年。2人は成熟した。菅野は、絶対に無駄な四球を出さないだろう。局面の千賀は極限まで集中し、絶対にフォークの投げミスを犯さないだろう。現在の日本球界で最高峰の投げ合い、軍配は。(文中の所属は当時)【宮下敬至】










関連記事


クレジットソースリンク

最も人気