涙の森に「友哉も野球の怖さ知った」監督が経験交え – プロ野球 : 日刊スポーツ

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西武対日本ハム チームのサヨナラ勝ちを静かに喜ぶ西武森(中央左)(撮影・足立雅史)

西武対日本ハム チームのサヨナラ勝ちを静かに喜ぶ西武森(中央左)(撮影・足立雅史)



<西武8-7日本ハム>◇27日◇メットライフドーム


西武が今季3度目のサヨナラ勝利で連敗を5でストップし、崖っぷちで踏みとどまった。シーソーゲームを山川穂高内野手(28)のサヨナラ適時打で制すと、試合後にベンチで森友哉捕手(25)が号泣した。負ければ、過去に逆転優勝したチームが存在しない借金9という絶体絶命の状況。7連敗と5連敗と2度の大型連敗で2連覇チームが窮地に立たされながら、泥と涙にまみれながら大きな1勝を手にした。

◇   ◇   ◇

山賊が崖っぷちからよみがえった。逆転、また逆転のシーソーゲームで、1点を追う9回1死満塁の絶好機。4番山川が左翼線へ逆転サヨナラ2点適時打を運んだ。「本当にみんな苦しかったんですけど、今日の1勝、本当に大きいと思う」。0-4の4回には反撃ののろしを上げる18号2ランも放っていた。「構えた感じが良くなってきていたので、今日に関しては打てる気がしていた」。4番らしく連敗を止めた。

泥沼から抜けだした試合後、ベンチでは森が号泣していた。チームはそれくらい追い込まれていた。山川と源田は、流れを変えるため登場曲を変更。ベンチは新人捕手の柘植に先発マスクを託す荒療治を施した。一時は逆転に成功したが、森がマスクをかぶった8回に再逆転され、打席では空振り三振。悔し涙を流す森に、山川は「捕手として選手会長として、いろんなものを今年は背負ってやっている分、一番苦しい。すべてが全部自分の責任だと思うくらいきつかったと思うので、僕が返せてよかった」。兄貴分として4番として、バットで支えた。

1球が勝敗を分ける野球の怖さを、今季はチーム全体で痛感。辻発彦監督は自身の経験を踏まえ、現役時代の失敗談を明かした

「気持ちは非常に分かります。同じ経験を俺もしている。大事なところで、バント2つファウルにして、打ったらゲッツーで。本当に終盤の優勝かかっている試合で、送れなくて。それで秋山(幸二)がサヨナラヒットを打って勝ったというのがあった。逆に、負けたよりも勝ったというところで、ホッとした気持ち。そういう責任感というところで一気に俺は野球の怖さをしみじみ感じたので、失敗したところを一生懸命練習したし、そういうことを感じたの大きかったと思う。友哉も野球の怖さを知ったと思います。これがまた大きく生きてくるんじゃ。また成長する過程の1つだと思います」。

負ければ借金9という崖っぷちを踏みとどまった。借金9から逆転優勝したチームは過去にない。首位ソフトバンクとは9ゲーム差のまま。苦しい戦いは続くが、辻監督は「天と地。このまま負けて明日(仙台)移動して試合するのと、この勝ち方で移動ゲームするのでは。今日の勝ちは非常に大きいと思いますし、昨年までのライオンズの戦いのような気もします」。うみを落とし切って、敵地に乗り込む。【栗田成芳】










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