超短命ベアーズに源を持つオリックス バファローズ初日本一「実を結ぶ」か – プロ野球番記者コラム – 野球コラム : 日刊スポーツ

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2021年11月20日 SMBC日本シリーズ2021 第1戦 サヨナラ適時二塁打を放ち歓喜するオリックス吉田正尚

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<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>


25年ぶりの日本シリーズを戦っているオリックス。「バファローズ」は実は、同球団4番目のニックネームである。

新しい順番に挙げると、05年に近鉄と合併してからの現球団名。91年に改めた「ブルーウェーブ」。前身球団の阪急時代から、90年シーズンまで名乗っていた「ブレーブス」。そして超短命に終わった「ベアーズ」だ。

終戦直後の混乱からプロ野球が再開され、2年目を迎えた1947年(昭22)のことだ。前年46年には1リーグ8球団中4位に甘んじた阪急は、ニックネームを採用し出直しを図った。「たくましく、愛される球団」として「熊」を表す「ベアーズ」と名付けられた。白地のユニホームに流れるような字体で「Bears」と記され、帽子には阪急の「H」。後に通算237勝を挙げる名投手野口二郎や、じゃじゃ馬の愛称で親しまれた強打者青田昇らが袖を通した。

ところが、オープン戦での戦績がパッとしない。また英単語「bear」には、株式用語で「弱気」などといった意味もあり、球団は早々と名称変更を決める。一般公募には「エレファンツ」「ドラゴンズ」など多数の応募がある中から「勇者たち」を表す「Braves」に決まった。開幕当日、4月18日のことだった。

新装なったブレーブスは、同日の開幕戦で南海(現ソフトバンク)戦で黒星発進。翌日19日に初勝利を挙げたものの、第3戦から7連敗を喫した。6月6日には、なんと没収試合の憂き目にも遭っている。後楽園の試合だったが、宿舎の千葉・松戸市が雨のため、球団側は試合中止と判断。チームが球場に向かわなかったことから起きた珍事だった。ベアーズ、そしてブレーブス。2つの名前を名乗ったこの年は、58勝57敗4分けの勝率5割4厘で、8球団中4位に終わった。

88年オフには阪急からオリックスへと球団譲渡、91年には神戸移転、そして04年には近鉄との合併。数奇な運命をたどった球団は、オリックス・バファローズとしては初の日本シリーズを戦っている。人知れず姿を消した「ベアーズ」に源を持つ老舗の、ブレーブス、ブルーウェーブに続いての日本一はなるか。中嶋聡監督(52)は「阪急」時代に入団し最後までプレーした選手でもある。英単語「bear」には、熊のほかに「花をつける」「実を結ぶ」という意味もあるという。【記録担当 高野勲】



阪急ベアーズに在籍した名投手・野口二郎

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