
今日は6名でガッツリ取り組むワークショップとなりました。
参加者は、経営者、コンサルタント、マーケティング担当などなどのみなさんが集まりました。
ゆるりと名刺交換会が始まり、お互いにごあいさつ。
さらに、これから自分の目標をさらけ出し、お互いに切磋琢磨し合う仲間になるわけですから、ひとりひとりの自己紹介でワークショップがスタートしました。
■今日の目標
永谷研一の「栄光の軌跡」の話かと思いきや、「いま私たちはどこにいて、今日はどこまでやるのか」をしっかり理解するための導入プレゼンでした。さすが目標達成のプロ。今日の目標を明確に示し、「ここまで達成できなかったら私の責任です」とまで言いいきります。
■自分の目標設定

まずは目標設定してみましょう、ということで、ワークシートが配られ、ご自身の今現在の目標を書いてみます。
ペアでお互いに話し合い、聞き手がフィードバックです。
「できそう?できそうに思えない?なんで?」
まだ目標設定の知識も少ないので、「期限も書いてあるし何となく良さそう」と思ってしまいますが、直後の永谷さんからの説明を聞いて「あらら」という事態に。
「それは目標じゃなくて、『願い』ですよ」
そう、わたしたちはまず、「目標」と「願い」の違いすらわかっていなかったということです。
衝撃を受けつつ、次のステップへ進みます。
■目標設定の前に必要なこと STEP1
永谷さんの「絶対に達成する技術」を読めば書いてあることではありますが、実は目標設定する前に明らかにすることがあるんですね。
考えてみれば、それは問題解決のアプローチと同様でした。
それをワークシートに洗い出していきます。実はこれがわかると、目標設定の輪郭がはっきりとしてくるんですね。
■目標設定の前に必要なこと STEP2
優先順位を決めていきます。ここにもポイントがありまして、ある3つの要素で優先順位を決めていきます。
でないと、目標が達成できないんです。あるいは目標をクリアするための行動に結びつかない。
そしてここにとても重要な要素が隠されていたんです!
■目標設定の前に必要なこと STEP3
「ココが山だけど、ココが一番無視される」と永谷さん。
ここでは永谷さんが得意としているツールを使ってみましたが、じつは何でもいいんだそう。要は「真因を探る」ことみたいです。
とは言え今日は永谷さんのワークショップ。ということで、永谷さんが使うツールで「真因を探る」分析を進めます。
個人ワークのあとに全体共有をしながら、みんなで一緒にそれぞれのアウトプットに対してコメントをつけていきます。
目標達成って根っこを見つけないといけなかったんですね、ということと、こうやってアプローチすれば真因が見つかるんだなあ、と気づきました。同時に、フィードバックを得ながら見ていくと、注目している問題が少し違っていたり、表現が違っていることも発見できます。
■目標設定の前に必要なこと STEP4
ここでやることは成果設定です。成果設定に必要な2つの要素を意識しながら、一人ひとりの行動目標を作ります。
この2つの要素が大事。ここがはっきりしていれば行動に移しやすくなるというわけです。
■行動目標と行動習慣
さてさて、ここまで来てやや時間が押し気味。かつ、行動目標を書いてもらったにもかかわらず、実は行動習慣を書いてしまっている人がいることに気づいた永谷さん。ここで、行動目標+行動習慣のセットの話を念押しです。行動習慣とは何かをしっかり理解していただき、目標との違いを理解してもらいました。絶対達成する技術においては、習慣が大事。そして習慣はTo-Doではいけない。そのために例示を示しながら、改めて習慣とはどういうことなのかを理解しました。
目標にはやることを書くのではなく、こうなるという姿を。習慣に行動を書き、これらをセットで準備することが大事なのです。
そして、行動習慣のコツを知っていただいたみなさんは、質の高い目標を設定できる明るい道が見えたようです。
■揺らぎのない目標へ向けて

最後に永谷さんの本に載らなかった(カットされてしまった)大事なポイントが説明されました。
目標設定は本当にやりたいことかどうかが大事。本当の自分を良く理解すること。その方法まで話していただいて、深〜い目標設定のお話で終わりました。
■最後に
お一人おひとりに感想をお話しいただきつつ、出てきた質問に永谷さんが答えていきました。ここで出てきたおまけのような話もとてもためになるノウハウだったりしました。
目標設定のみならず、振り返りのしかた、それぞれの業務に直面していることに当てはめて自分なりに落とし込んでいる方、自分に出来ていなかったことの気づき、思考の整理もできたという声が上がっていました。
予想以上の成果をお持ち帰りいただけたような気がします。
ありがとうございました。
多くの組織で「目標」を掲げて活動しています。多くの人材育成のシーンでも「目標」を掲げて人の成長を支援・管理しています。その成果を評価する段になって「なんとなく」の感覚で、出来た/出来なかった を判断していないでしょうか。
今回は人材育成の立場から、部下指導における年度の業務目標設定、研修のアクションプラン等において立てる目標の善し悪しを「見分ける力」と、適切な目標を「立てる力」をつけていただくためのワークショップです。