2012年9月29日 (土)開催 | 基盤教育研究分科会

応用脳科学が、企業経営にイノベーションを起こす!!

ご内諾はいたただいているとのことですが、片山様に堤先生のメールアドレスをお教えしてよろしいでしょうか。
わ談会「応用脳科学」の活動レポート (HRDM会員:陣崎義信)

今回の参加人数は、9名でした(普段の半分以下の参加者数でした)。しかし、講演内容はいつもと同様、3時間では短いと感じる大変面白いお話でした。

■世界に遅れをとる脳科学の応用
講演者の萩原さんの自己紹介と応用脳科学コンソーシアムの紹介で始まりました。日本の産業界における脳科学の取り組みは欧米、特に米国に比べ大変遅れているそうで、講演を通してこの警鐘がいつも流れていました。
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人の脳の活動部位を可視化できる技術(fMRI(機能的MRI)、PET(陽電子断層)、NIRS(近赤外線分光)、EEG(脳波)、など)の進歩に伴い、人の心の状態や動きを脳神経活動に関連付けることができるようになり、これまで推測で留まっていたことが、客観的なデータで裏付けられるようになってきました。その知見を医療分野に留まらず経済分野や産業分野までさまざまな分野で活用しようとする動きが活発になっています。

こうした動きは1990年代から米国発で始まりましたが、一つの象徴的な出来事は2002年にノーベル経済学賞が心理学者(ダニエル・カーネマン)に与えられたことです。得損に伴う心理的なバイアスが人の意思決定を左右しますが、そのバイアスは損を避ける方向に強くなるそうです。こうしたバイアスは無意識に掛かっています。

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■経済学で前提とされる合理的経済人は、存在しない
人は自分の意志で自分をコントロールしていると考えがちですが、人が知覚する情報のうち意識して(論理的に)判断できているものは1割程度に過ぎず、残りの約9割は無意識(直感的)に判断し意思決定しているそうです。そしてこの無意識の判断が常に正しいわけではない事が人の行動を複雑に(面白く)するわけです。無意識の判断は過去の経験や学んだことに影響され易いことも分かっています。

例えば、コカコーラとペプシコーラの賞味実験。
目隠しをすると味の区別はつかないのに、ブランド(缶のラベル)が分かるとコカコーラが美味しいと判断したという実験報告がされています。一旦できてしまった製品イメージはなかなか払拭されません。過去に見たことがあるものには安心感を持つ性向があるので、余り注意を払わない多くの広告も意味があることになります。

■快情動がビジネス応用の鍵
製品の性能、効能は同等でも、そのパッケージのデザインや宣伝に現れるキャラクターが脳にとって快い影響(快情動)を与える要素を持っていれば、大きな差異化となっていきます。

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何が脳にとって快いかは、より動物に近い脳の深層では人種や文化によらず共通でしょうし、より進化している高等生物のレベルでは人種、文化によって異なるでしょう。こうした脳に対する快さを与える要素を製品・サービスに持たせることが21世紀の製品開発と言えるのかも知れません。

萩原さん、大変興味深いお話を有難うございました。


開催日 2012年9月29日 (土) 14:00~17:00
学習テーマ

応用脳科学が拓く企業経営のイノベーション

学習目標

脳科学の産業応用は、R&D、マーケティングだけではなく、経営や人材育成にも脳科学の知見を活用する動きがあります。
本わ談会では、「日本における脳科学の産業応用ならびに課題の現状」を理解します。

講 師 株式会社NTTデータ 経営研究所 マネジメントイノベーションセンター長 萩原一平氏
会 場

明治大学 駿河台キャンパス 紫紺館 S4会議室
千代田区神田小川町3-22-14
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

定 員 35名 ※最低催行人数5名。 開催1週間前までに、お申込人数が最低催行数に満たない場合は、中止とさせていただきます。予めご了承ください。
参加費 会員:¥2,000-(税込)   非会員:¥8,000-(税込)
開催概要

脳科学の産業応用は欧米を中心に、中国、韓国などでも研究が進んでいます。
R&D、マーケティングだけではなく、経営や人材育成にも脳科学の知見を活用する動きがあります。
一方、日本は基礎研究では成果が上がっているものの産業分野への展開は遅れています。
脳科学の産業応用に関する現状と日本における課題、その対応方法などについて解説します。

1.なぜ今脳科学なのか~その現状と動向~
2.なぜ脳科学を企業経営に活用するのか
3.なぜ文化を比較するのか
4.グローバリゼーションとは何か
5.経営における仕組み・制度とは何か
6.それゆえ応用脳科学の活用が重要
7.応用脳科学コンソーシアムが拓くオープンイノベーション

■写真等記録情報の使用許諾のお願い
小会では、広報活動及び会員サービスの向上に活用するため、ビデオ撮影、音声収録、写真撮影、受講アンケートを実施しています。これら映像、音声、画像、コメント(以下、記録情報)は、小会の関わるWebコンテンツ及び紙媒体の配布資料等に活用させていただく可能性があります。
小会活動へのご参加は、記録情報の活用にご承諾いただけたものとさせていただきます。

支払方法と
領収書発行

■支払方法:当日会場受付時に現金支払

■領収書発行:領収書をご要望の方は、お申し込みの備考欄に「領収書要」と、ご記入ください。会社名(学校名)欄にご記入いただいた宛名で用意いたします。なおそれ以外の宛名をご希望の方は、お申し込み備考欄に、宛名を明記ください。

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について

申込後のキャンセルは、早めにご連絡ください。開催の5日前より以下のキャンセル料金が発生いたします。なお、キャンセル料に関しては、後日請求となります。
・開催5日前~3日前のキャンセル料は、参加料の50%
・開催2日前~当日のキャンセル料は、参加料の100%
・連絡なしの不参加は、参加料の100%