2012年5月26日 (土)開催 | 基盤教育研究分科会

組織内の対話を促進するための方法『車座』ミニワークショップ

『ダイアローグを促進する「車座」体験会』参加報告
                             レポート: HRDM会員 河面 徹)

上智大学で開催
5月26日(土)、「トピックわ談会」が開催されました。参加者は男性11名と女性5名で、開催場所は上智大学四谷キャンパスでした。

今回のテーマは、『ダイアローグを促進する「車座」体験会』でした。
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講師は株式会社アクション・デザイン代表取締役 加藤正則さんです。
加藤さんは、プロ・コーチ養成の手法をベースとした織開発支援を始め、独自の対話プログラム"オーナーシップ・プログラム"などの分野で活躍されています。

今回の「トピックわ談会」は、参加者が「車座」に座れるように椅子の配置換えをするところからはじまりました。普段見慣れた教室型の会場とはずいぶん違った雰囲気になりました。
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加藤さんから新日本石油とジャパンエナジーの合併統合での"対話会"の事例を通じて、対話により「お互いを知り合う(他者理解×自己理解)」ことの大切さ、また、対話により「問題をほぐす」意味合いについてのお話があり、さっそくウォーミングアップを兼ねてワークをすることになりました。

語り直しによる意味の再構成
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事前の準備として、2人一組になります。そして「対話について考えていること」というテーマで話し合います。まず、一人3分程度で自分の考えを相方に話し、そのあと相方から「最も印象に残った言葉」をフィードバックします。次に攻守所を変え、もう一度繰り返します。この一連のワークが終わったところで、組み合わせを変えてもう一度、同じことを繰り返します。

このワークでは、同じテーマの話を異なる人にすることになります。その結果、最初に組み合わせになった人と次の人とでは言い回しが変わったり、ストーリーに変化が出たりと話す内容が微妙に異なってしまいます。つまり無意識に「語り直し」が行われているわけです。つまり対話を通じて現実が再構成されています。

言い換えれば、現実とはその人が認識している"現実"であり、その認識を言葉にして対話をすることで現実が再構成されることになります。
それを体験するのがこのワークのねらいだと加藤さんから説明がありました。

このように現実を再構成することで、今まで歯が立たなかった問題を解くきっかけを得られるかもしれません。ただし、対話を問題解決のための議論の場にすべきではなく、あくまでも「問題を解かない物語モード"」にすべきであるとのことでした。
また対話が進みお互いに理解し合えるようになると、主語が三人称から一人称に、最後には二人称に変わっていくのだそうです。

車座の体験
いよいよ"智慧の車座"のワークです。今回は5~6名一組の3チームをつくり車座になりました。
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まず、チーム員全員が自分の持つ問題を紹介し合います。その中で比較的シリアスな問題を対話の材料にします。その問題を提供した人を「テーマ・オーナー」とし、また対話の進行係を決め準備(セットアップ)は終了です。

「テーマ・オーナー」が抱えている問題を発表します。それに対してメンバーから1人1問に限り質疑応答をして問題の理解を深めます。最初は事実の確認、次は問題の背景、3ラウンド目は「テーマ・オーナー」の感情面についての質問をします。
その後、メンバーから感じたところを素直に「テーマ・オーナー」に伝えます。
この一連のプロセスを通じて、「テーマ・オーナー」は自分の持つ問題を再確認することになります。

問題対策の検討、ただし無責任に
次に、オーナーはメンバーに背を向け、ただしメンバーの声は聞こえるように座りなおします。この状態でメンバーは問題解決策について「無責任でかつ自由に」議論します。
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最後に「テーマ・オーナー」が車座に戻り、メンバーの議論を参考に解決策を語ります。
この"智慧の車座"のポイントは、結論を出すための議論をするのではなく「物語モード」にすることです。

そのコツは、
 ①相手のキーワードに反応する(それって、どうゆうこと?)
 ②問題や状況について本人に焦点を当てる(それであなたはどう思っているの?)
 ③自分の感じた印象を返す(私は~と聞こえた)です。

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今回、"智慧の車座"を経験して、問題を解決するには「問題を解かない物語モード」による対話が有効であることを参加者全員が実感しました。

指導をしていただいた加藤さん、大変お疲れ様でした。ありがとうございました。


なお、更に勉強したい方には、以下の図書をお勧めします。
『自分を立てなおす対話』 加藤雅則著  日本経済新聞出版社 1700円

開催日 2012年5月26日 (土) 14:00~17:00
学習テーマ

ダイアローグを促進する『車座』体験会

学習目標

「アイデアを拡げるための対話」と「内省を深める対話」を体験し、それぞれのダイアローグの進め方や留意点を自分の言葉で説明できるようになる。

講 師 株式会社アクション・デザイン 代表取締役/プロセス・ファシリテーター 加藤雅則氏
会 場

上智大学(四谷キャンパス) 12号館2階 12-203教室
東京都千代田区紀尾井町7-1
最寄駅:最寄駅:JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線/四ッ谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩5分

定 員 30名 ※最低催行人数4名。 開催1週間前までに、お申込人数が最低催行数に満たない場合は、中止とさせていただきます。予めご了承ください。
参加費 会員:¥2,000-(税込)   非会員:¥8,000-(税込)
開催概要

企業組織の中では、実際、どのような対話が実践されているのか。
実際の合併統合後に行われた実践ケースをの紹介を踏まえながら、企業組織における「対話の意味」を再考したいと思います。

当日は「アイデアを拡げる対話(横に広げる対話)」と「内省を深める対話(縦に深化する対話)」を体験していただきます。
ワークショップ形式による体験学習のスタイルで進行します。

■写真等記録情報の使用許諾のお願い
小会では、広報活動及び会員サービスの向上に活用するため、ビデオ撮影、音声収録、写真撮影、受講アンケートを実施しています。これら映像、音声、画像、コメント(以下、記録情報)は、小会の関わるWebコンテンツ及び紙媒体の配布資料等に活用させていただく可能性があります。
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