2011年8月27日 (土)開催 | 基盤教育研究分科会

成人学習理論 2011<理論的最新動向>

鳥取県米子市からの参加者も!!
 例年はシリーズで開催されている成人学習理論の分科会ですが、
今回は1日に圧縮されて密度の濃い内容となりました。
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参加人数は20名弱、中には鳥取県米子市から駆けつけて参加された
方もいらっしゃいました。本テーマへの関心の高さが窺えます。
盛り沢山の内容にミニワーク(ディスカッション)を交えた自身の振り返りど、「あっ」という間の3時間半でした。




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以下に、印象に残っているトピックをご紹介します。

内発的動機が鍵
 意識変容の学習は、危機的な状況になると起こりやすい。とはいえ、外発的要因があっても、本人に内発的な動機が無いと意識変容は起らない。
「学習プロセスに何が影響を与えるか」については研究が進んでいて、経営学でも組織学習論が研究されている。
しかし、経営学は組織を批判的に見ないので、組織の何が成人学習に響するかは、わからない。

組織オリエンテッドか、個人オリエンテッドか
 組織における人材育成(教育)は、企業が望む方向に社員を「社会化する」ことでもある。この思想は、個人を尊重する成人学習の姿勢と矛盾する。
だから・・・、日本では研究事例&文献が少ないのでは(海外では多い)。
個人の意思を重要視するか、組織の要求の方を重要視するか。

「個人学習」から「相互学習」へ
 最近の学習トレンドは個人学習から相互学習へと動いている。
また文脈(コンテキスト)の重要性についても強調されている。
例えば、買物時の計算では、97%正確する。しかし、紙とペンで試験させる教室の勉強では正答率が56%にまで落ちる。
課題解決が現実の生活に根付いていないから。
OJTが機能しない理由にも繋がる。

「脳」だけでない学習
 成人学習理論の今日的アプローチは、頭だけでけない学習の広がりを見せる。
以下のようなアプローチが紹介された。

<身体化/身体的理解>
イメージで捉える。例えば「川」という文字を流れるようなイメージで理解する。

<ナラティブ(ストーリー・テリング)>
物語として語ることで、意味づけを助ける。ナラティブな理解が学習を助ける。

<スピリチュアリティと学習(宗教とは無関係)>
学習する組織で有名なピーター・センゲは、彼のセミナー内で絵画を観賞させたりている。
ここで言うスピリティアリティとは、自己を超えて他者と内的なつながりを感じるとであり、宗教とは異なる。森林など自然の中でマイナスイオンを浴びるのもその一つである。

ミニワーク等からの意見抜粋
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・ライフステージごとに成人学習が違った形で機能しているのではないか。
・企業研修(3年目研修とか)は、会社都合でやっているので、行動変容に結びつかない例が多いのでは?
・最終的に得たい成果(行動変容)を本当に獲得するためには、成人学習理論を正しく導入する(内発的動機を活用する)必要がある。企業での「キャリア開発」も同様の矛盾を抱えている。
・看護士への研修も内容が決まった研修が多い。
 最近では看護士でも成人学習理論に興味をもって勉強する人が増えている。
・知識獲得と意識変容の研修では、当然アプローチが異なる。知識獲得は外発的動機でも良いが、意識変容は内発的動機を重視するというように、使い分けも考えられる。
・「個人」と「組織」が対立概念として捉えられているが、融合できないのか。
・物語を記述する文字数は少なすぎてはダメで、読んだ人がイメージできる程度の文章内容になっていることが重要。
・内省をツイッター(140字以内)を用いて行っている。物語を圧縮して残す。その際、内省したときの「感情」も残した方が効果は高い。
・全体のつながりを意識した「ホリスティックな学習」を支援することが重要。

(レポート:HRDM会員 廣野勝利)
開催日 2011年8月27日 (土) 14:00~17:00
学習テーマ

『職場における学習 -新たな動向と観点-』

本年で3回目を迎える今回は、
メリアム教授(米国)、ジャービス教授(英国)の最新理論を取り上げ、日本の社員教育について考えてきます。

学習目標

1.成人学習理論の新動向とそのポイントを説明できるようになる
2.最新の成人学習理論の観点から日本の社員教育方法を建設的に批判できるようになる

講 師 東海大学 チャレンジセンター 講師 堀本麻由子氏
会 場

明治大学 駿河台校舎 紫紺館 S3会議室
千代田区神田小川町3-22-14

定 員 30名 ※最低催行人数5名。 開催1週間前までに、お申込人数が最低催行数に満たない場合は、中止とさせていただきます。予めご了承ください。
参加費 会員:¥2,000-(税込)   非会員:¥8,000-(税込)
参加対象者

企業内教育や高等教育など成人を対象とした教育に携わっている方

開催概要

大人の学びを効果的に行うには、どうしたらよいかをみんなで考えるのがHRDMの活動です。
そのコア理論の一つとして位置づけられるのが「成人学習理論」です。
成人学習理論は、2009年より毎年、堀本先生をお招きし、基礎理論、最新理論を分かりやすく解説いただいています。
今回の3回目は、メリアム教授(米国)、ジャービス教授(英国)の最新理論を取り上げ、日本の社員教育について考えてきます。

尚、本トピックわ談会には、課題図書が設定されています。
ご自身で手配し、一読してからご参加下さい。

<課題書籍> 
「成人学習理論の新しい動向」-脳や身体による学習からグローバリゼーションまで
 シャラン・B・メリアム著 福村出版  ¥2,730-

<学習内容>
1.成人学習理論の最新動向(ポストモダンの学習理論、身体化された学習、ナラティブ(ストーリー・テリング)な学習、スピリチュアリティと学習など)についての概念紹介

2.日本の社員教育方法(たとえば、OJT、コーチング、アクションラーニングなど)について最新の理論的観点をもとに、クラスでの全体討議

■写真等記録情報の使用許諾のお願い
小会では、広報活動及び会員サービスの向上に活用するため、ビデオ撮影、音声収録、写真撮影、受講アンケートを実施しています。これら映像、音声、画像、コメント(以下、記録情報)は、小会の関わるWebコンテンツ及び紙媒体の配布資料等に活用させていただく可能性があります。
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領収書発行

■支払方法:当日会場受付時に現金支払

■領収書発行:領収書をご要望の方は、お申し込みの備考欄に「領収書要」と、ご記入ください。会社名(学校名)欄にご記入いただいた宛名で用意いたします。なおそれ以外の宛名をご希望の方は、お申し込み備考欄に、宛名を明記ください。

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