2010年10月 9日 (土)開催 | 基盤教育研究分科会

人材育成業務従事者のための「キャリアの考え方」セミナー


   雨で始まったこの日、理事も含め9名の参加者で始まりました。

今回のセミナーには、
~キャリア形成と成長の「自論」を可視化する~  

DSCN1684.JPGという副題がついています。

私たちがキャリアを考えるときには「自論」を踏まえて考えていきましょう、という方針。

満足度の高いキャリアを作っていこうと考えるのならば、自らの価値観や特性を良く理解し、それらに沿ったキャリアを描こうというのが概論でした。


DSCN1704.JPGお話は、過去10年とこれからの10年予測、そして職業と企業の環境変化を確認。
「キャリア」という言葉の定義、持論ではなく「自論」を使いますよ、という言葉の確認をして、今日の講座の準備を整えていきます。

価値観、特性、能力の理解を進めつつ、キャリア形成の3つのマネジメントについて共有。キャリア形成には、成長、関係、活力という3つの視点でマネジメントすることが提案されました。
活力のマネジメントについては、これをすることでうつ病が減るというお話がありました。実際にキャリアカウンセリングによってうつ病が軽減されるケースがあるようです。

私たちの「したいこと」の中心には「できること」があります。できることが増えていくと、したいことの幅が広がります。単に強みや弱みだけで仕事を選ぶのは可能性を摘んでしまう可能性あり。年齢と共に「できること」を広げていけば、「したいこと」も広がり、キャリアの可能性の幅が広がります。
キャリアというのはそうやって展開するものなのだというお話がありました。

DSCN1714.JPG            DSCN1708.JPGのサムネール画像             DSCN1710.JPG  


また、その過程にはいくつかのステージがあり、成長はそのステージを一段ずつ上るように進んでいくものだというモデルも示されました。それは安定的に成長する安定期と、次のステージへ変化していく移行期に分かれるのだそうです。


今回はそれぞれが子供時代からの過去を振り返り、出来事やエピソードの中から互いの特性を見いだしていくというワークを行いました。

短時間であったため、8歳までしか振り返ることことができなかったという人や17歳までだったという人がいましたが、お話を伺っていると自然にその人の特徴や価値観、能力といったものが見えてきます。
これはなかなかおもしろいワークでした。

途中、参加者の一人より「ストレングスファインダー」の話も飛び出し、「価値観はストレングスファインダーでみたらどうか」という意見が飛び出しました。
また、価値観は変わらない/変えられるといった議論もあり、考えさせられる時間となりました。


他に、喜怒哀楽、充実体験をシェアしフィードバックする中から、自分の価値観、特性、能力を再認識するワークをしました。
とにかく限られた時間ですので、深くやりたいところではありましたが、要点に絞った対話となりました。
話が途中の人もいましたが、今日はここまでということで進めました。

ただし、こういった振り替えりは何度も繰り返す中で研ぎ澄まされていき、共通して残る言葉や想いが出てくるそうです。それは収穫であり、本人も腹落ちしやすいものになるようです。

味岡さんは、キャリアの検討について最も効果的なのは1on1のコーチングやカウンセリングだといいます。理論はもちろんですが、現場のご担当者はどんどんコーチングやカウンセリングをやってみたらいい、といいます。

最後に、「人材育成部門に果たしてキャリアは存在するのか?」という疑問が参加者から提示されました。これはなかなか深い質問です。
会社によっては人材育成部門を会社人生の「上がり」のポジションとしているところもあるようです。そのような状況の中では、自分のスキルや知恵を残す場として人材育成担当者になったというわけです。

後から来た人はいいのですが、20代、30代の担当者にとっては、この組織の中で人材育成担当者のキャリアはないんじゃないか、とも思えてしまいます。

そんな人たちにとっては、自分で創る、という考え方も必要であると、味岡さんは力説していました。ありたい姿を描かないと、そういう発想も浮かばない。イメージすることは大事であり、だからこそキャリアがおぼろげながらそこに浮かんでくるわけです。

とはいえ、予想通りに進まないのが人生。
振り返り、自論を考えながら、その特性や能力を活用する場で試し、また振り返る。そんなサイクルがここでも新たになりました。

自分でキャリアを描きつつも、予期せぬ偶然や出来事から自分の未来を描く要素として取り込んでいけば、よりハッピーになれるのではないでしょうか。

今回のお話は、人材育成業務従事者に関わらず、多くの企業人にとって共通に考えることのできるテーマではなかったでしょうか。

時代の変化と共に人々の価値観も変わっていきますが、自分をよく知っていれば、変化に対応したキャリアが描けそうです。

HRDM理事 中川繁勝

開催日 2010年10月 9日 (土) 10:00~17:00
学習テーマ

人材育成業務従事者のための「キャリアの考え方」セミナー
~キャリア形成と成長の「自論」を可視化する~
※“自論”とは、経験を通じて培われた、その人なりのものの捉え方や意味づけに対するロジックのことを指します。

学習目標

■自分自身の成長や職務を振り返り、“自論”を発見する。
■自分自身のモチベーション管理や能力開発プランを立案できるようになる。

講 師 合同会社ブレス 代表 キャリアコンサルタント / 味岡 律子 氏
会 場

明治大学 駿河台校舎 紫紺館 3階 S2会議室
千代田区神田小川町3-22 明治大学 紫紺館

定 員 12名
※最低催行人数:3名
開催1週間前までにお申込人数が最低催行数に満たない場合は、中止とさせていただきます。予めご了承ください。
参加費 会員/¥10,000(税込)  非会員/¥30,000(税込)
参加対象者

既に人材育成を、ご自身のキャリアとして歩んでおられる方。
あるいは、これから人材育成を、ご自身のキャリアとしていこうと考えておられる方。

開催概要

我々は、人材育成業務に携わっています。

社員やクライアントの能力開発やキャリア開発を支援するために時間を費やし、自分達の知識やスキル、経験知を活用しています。
しかし、自分自身の能力開発やキャリアについてはどうでしょうか。
いつの間にか、後回しになっていませんか。本セミナーは、人材育成担当者、コンサルタント、教育コンテンツ開発者として人材育成に携わる方が、ご自身のキャリアを考えることを主たる狙いとして開催します。

キャリアカウンセラーの味岡律子氏にファシリテートいただきながら、人材育成に携わる受講者同士で情報交換やフィードバックを行います。
自分自身のキャリアや能力開発にフォーカスし、自身を振り返る省察の機会をご提供します。

<学習内容>
1)成長の手段を変える理由
世の中で起こっているどのような変化が、人の成長やキャリア形成に影響しているのかデータを基に確認します。
2)環境変化に強いキャリアの考え方
環境に振り回されることなく、満足度の高いキャリア形成について事例を使って理解を深めます。
3)自分なりの成長自論の発見
過去を振り返り、個人研究と他者のフィードバックから自分自身の成長のロジックを捉えます。
4)ありたい姿を描く
ワクワクする自分の姿をイメージし具体的に捉えます。
5)“自論”の使い方
“自論”をどのように活用するとどんな効果が得られるのか、その可能性を話し合います。
6)腕を磨くために
ありたい姿に近づくために、必要なスキルや機会の言語化と獲得手段を検討しプランします。
7)活動を後押しするキャリアの考え方
どのような姿勢でいることがキャリア形成活動の充実につながるか事例を使って検討します。
8)能力開発とキャリア
企業におけるキャリア形成支援の事例を示しながら、社員のキャリア支援に取り組む意味を検討します。


■写真等記録情報の使用許諾のお願い
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