2009年7月 4日 (土)開催 | 基盤教育研究分科会

成人学習理論の基礎‐Ⅰ

テーマ 成人学習理論の基礎‐Ⅰ
開催日時 2009年7月4日(土)/14:00~17:00
会 場 明治大学 駿河台校舎 紫紺館 3階 S2会議室
参加者 25名
講 師 東海大学 チャレンジセンター 講師/堀本麻由子氏
ファシリテーター 堤 宇一 人材育成マネジメント研究会




■実施報告(HRDM理事:中川繁勝)

今回のわ談会はシリーズ分科会『おとなの学びを支援する「経験学習を活用したプログラム」を開発する』の第1回目。内容は「成人教育学の基礎Ⅰ」でした。

講師の堀本麻由子さんの自己紹介の後、実はわ談会ではめずらしく参加者の自己紹介がありました。
「手短に簡単で結構です」という堀本さんの指示むなしく語る参加者のみなさん。でも正にそこに成人学習のポイントがありました。つまり、「成人は自分のやってきたことを語りたい」という性質です。

同時に、このタイミングで既に進捗予定は大きく遅れますが、成人相手の教育においては「スケジュールをかっちり決めるのは難しい」というポイントも明らかにされました。

冒頭から、理屈だけではなく実際に自分たちによる体感・体験で成人学習のありかたを学びました。



●今回は第1回目ということで、本編では成人教育学の歴史やルーツに迫る話が中心となりました。

ノールズ(Malcom S. Knowles)、コルブ(David A. Kolb)といった米国の学者の紹介と共に、彼らの唱える成人学習、経験学習の基本理論を学びました。この分野では比較的初期の理論でもあり、批判も多々 あるといった紹介でしたので、正論としてそのまま受け入れることは難しいようですが、成人学習や経験学習を語る上でのベースとして知っておくべき二人とい うことです。

また、彼らによって大人の学びが認知されたと言う点では、彼らの貢献は大きいと言えるでしょう。



●終盤ではコルブの経験学習における学習スタイル論のサイクルについて、様々な質問と意見が受講者から飛び出しました。

経験し、気づきいていくのが大人の学びではあるものの、同じ経験をしても学ばない/気づかない人もいる。これをどうしたらいいのか。学習サイクルをうまく 回す方法があるのか、などです。この点に関しては参加者のみなさんの関心も高いと同時に難しい問いであるとは思いますが、学び手が大人である以上、自ら気 づく仕掛けをどうするかということではないかと私自身は思いました。

そこにはフィードバックであり質問であり、本人が自ら考えるきっかけを与える対話が必要なのではないかと思います。「気づけ!学べ!」と言われて喜んでそうする大人は残念ながら少ない。無意識に気づきに向かってしまう仕掛けが、人との対話の中にあると思います。

そう考えると、大人の学びとは一人でするものではなく、他社との関わりの中でこそ進んでいくものなのではないか。そんな想定が膨らみます。

今後の本講座が楽しみです。



●盛り上がったところで、次回に向けての宿題が出ました。課題書籍の読み込み。

「読め」と言われると気が進まないのは大人も子供も同じだよな、と感じながら、「では、読みたくなる仕掛けはないものか?」と考えつつ、今回のレポートを終えたいと思います。

次回報告もお楽しみに。



(報告:HRDM理事 中川繁勝)
開催日 2009年7月 4日 (土)