2009年7月25日 (土)開催 | 基盤教育研究分科会

成人学習理論の基礎‐Ⅱ

テーマ 成人学習理論の基礎‐Ⅱ
開催日時 2009年7月25日(土)/14:00~17:00
会 場 明治大学 駿河台校舎 紫紺館 3階 S2会議室
参加者 22名
講 師 東海大学 チャレンジセンター 講師/堀本麻由子氏
ファシリテーター 堤 宇一 人材育成マネジメント研究会




■実施報告(HRDM会員:坪内弘毅)

今回のわ談会はシリーズ分科会『おとなの学びを支援する「経験学習を活用したプログラム」を開発する』の第2回目。内容は「成人教育学の基礎Ⅱ」で、前回 の続編になり、前回欠席で今回から新たに参加する新メンバーを2名を加え、新たなメンバーの自己紹介から和やかな雰囲気で堀本先生の講座はスタートしまし た。


●おとな(成人)の条件を考える!

成人教育を考えるにあたって、まず講座の冒頭にてそもそも「おとな(成人)の条件」って何?ということを4グループに分けブレストを行い、全体発表しました。 進め方としては、まず「おとな(成人)」とはブレストで話し合いながら、学者の方がたが定義する「おとな(成人)」に繋げていくのですが、早速ブレストの醍醐味が炸裂しました!


自立や自律、自己責任や自己成長というような一般的にトレンドとされるキーワード以外に、「自分のスタイルを持っている」というようなリーダーシップや多 様性をイメージさせるキーワードや、「とりあえずビール!」という厳しいビジネス社会で戦うサラリーマンの憩いの場面を連想させるような様々な意見が飛び 交いました。

様々な境遇のおとな(成人)が集まるHRDMのわ談会で、実施するブレスト、これ自体がまさに「おとな(成人)の学び」を象徴するような出来事でした!



●意識変容の学習の流れを学習

講座の中盤では、おとな(成人)の学びを学習するにあたって、意識変容の学習に関する成人教育学のアカデミックな流れから、現在有力とされている学説を紹介して頂きました。

その学説とは、カナダ人の成人教育学者で、米国Pen State University の教授であるクラントン先生の掲げる意識変容の「学習プロセス」になります。

内容としては、前提と価値観をもった学習者が意識変容をいかに進めていくか?ということを分かりやすく説明した学習プロセスのモデルになりますが、おとな(成人)の学びの重要なポイントは、ずばり「振り返り」にあるという考え方になります。

クラントンの考え方では、意識変容の学習は「混乱を引き起こすようなジレンマが問い直しのきっかけになることがある一方で、そもそも人が抱いている前提と 価値観は根強いものであるため、振り返りのプロセスが組み入れられるものでなければ、前提について吟味するために立ち止まることはないということです。

堀本先生の自身の体験談やあるマネージャーのケーススタディ等も織り交ぜながら、意識変容の学習プロセスに関する理解を参加者、皆で深めていきました。


●成長戦略策定のヒント




変化が著しく日々激化する競争環境のもと、多くの企業が生き残りをかけ次なる成長戦略の一手をいかに描くかに奮闘しています。今回堀本先生から学んだ「おとな(成人)の学び」には、企業の成長戦略に関する大きなヒントがあったのではないかと感じています。

従来の成功体験に捉われることなく、未来を切り拓く強い信念のもと、自らが掲げる前提すらも自己否定し、競争優位性を高めるべく新たなコーポレートアイディンティティを構築する。その先に初めて、アイデンティティの変化に基づく新たな企業行動を引き起こすことができる。

その際の重要なポイントは意識変容の学習プロセスと同じく「振り返り」ではないでしょうか?

「おとな(成人)の学び」とても深いテーマのように感じております。
今後もHRDMのメンバーの皆様と一緒に学びを深めていきたいと考えております。



(報告:HRDM会員 坪内弘毅)
開催日 2009年7月25日 (土)