2009年6月20日 (土)開催 | 基盤教育研究分科会

認知心理学から学習を考える

テーマ 認知心理学から学習を考える
開催日時 2009年6月20日(土)/14:00~17:00
会 場 明治大学 紫紺館
参加者 27名
講 師 駿河台大学 現代文化学部  准教授/青山征彦氏
ナビゲーター 堤 宇一 人材育成マネジメント研究会




■実施報告(HRDM会員、サポーター:水元孝枝)
●今回のわ談会は駿河台大学の青山征彦さんを講師に迎え、 『認知心理学から学習を考える』をテーマに開催されました。

 真夏のような強い日差しの中、 日頃大変お忙しい青山さんが、大汗をかきながらジャストタイムで会場に駆けつけて下さり、 一同胸をなでおろしてのスタートとなりました。


●「学習」「学び」とは、いったいどういうものなのでしょう?

  頭の中で、何が起こっているのでしょう。

  人材育成に関わる私達の最大の関心事について、
  まずは
  「そもそも認知心理学とは?」からお話しを伺いました。

  認知心理学と一口に言っても、いろいろな研究領域があるとのこと。
  
  「環境分析なのか?それとも個人の内部の分析なのか?」
  「知覚や認知に注目するのか?それとも
   言語や社会的な関係に注目するのか?
  によってマッピングした図が披露されました。
  (※青山さんの主観によるマッピング)

   「この住み分けは、豆腐売り場に、豆腐として売っているものもあれば
   こんにゃくや湯葉も売っている、それぐらい違うんです」

  という例えのおかげで、
  「情報処理アプローチ」「脳機能研究」「認知工学」
  「状況論」「アフォーダンス」などという
  ちょっと難しく聞こえる専門用語について、
  感覚的ではありますが、
  自分なりにイメージすることができました。




●認知心理学の歴史は、

  一般的には1956年の「認知革命」から始まるそうですが、
 昨今さらなる研究が進み、
 従来の心理学では説明しきれないことも
 出てくるようになりました。    「どうやって頭の中に知識を詰め込むか?」だけではなく  「頭の中で起こっていることと、外との関係は?」  を研究する必要があることは、
 人材育成に関わるだれもが、現場で感じていることなのでしょう。

 ネズミを使った実験で、
 「途中で報酬を与えると、ねずみのパフォーマンスが良くなる」
 という結果があるそうですが
 「じゃあ、途中で報酬を与えるのをやめたらどうなるの?」
 という実験はまだ行われていないとのこと。

 是非実験結果をお聞きしたいですね!



●これからは

 ヨコの学習(問題の解き方を覚える)→インストラクショナルデザイン
 タテの学習(自分は何を学ぶべきなのかを考える)→キャリアデザイン

 の2方向の学びが必要であると言われ、
 HRDMでの学習ネタがさらに増えて、ますます楽しみです。

(堤さんの、「私が今まで10年間研究してきたことだけじゃ、十分じゃないってことですねえ~」という、ため息交じりのつぶやきに皆さんから思わず笑い声が・・・)



● わ談会を終えて

  いろいろな切り口と、ユニークな比喩を交えたテンポの良い楽しい講義は、笑いがいっぱいであっというまの3時間でした。


そして、いつものように、懇親会で議論は深まり、仲間との対話の中で新たな気づきが生まれ、つながりが育まれました。

青山さん、どうもありがとうございました!


(報告:HRDM会員 水元孝枝)
開催日 2009年6月20日 (土)